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他人の目

仕事に復帰して1ヶ月。すっかり今の生活にも慣れました。

電車で通勤していて、車内での人間観察が結構楽しい。世の中いろんな人がいるよなぁ。
特に女子高生が相当ほほえましいです。自分の娘もいつかはこんなに成長するのだろうかと、信じられないような気持ちになったり。

帰りの電車で毎日乗り合わせる小学生の女の子がいる。
補聴器を付けていて、一見してハンデを負っている子だとわかる。多分同じ年頃の子より身体的にも精神的にも少し成長がゆっくり目であろうと見受けられる。
いつもお父さんが一緒についていて、社会人や高校生で混雑する車内で親子の姿は目を引く。つい、その子の補聴器を付けた姿に目をやってしまい、その自分の視線を意識するときに、将来自分の娘が受けるであろう周囲からの視線を想像し、胸がつまる。

他人の視線って、冷酷だ。・・・と、毎日毎日繰り返し思う。

目を向けて何を感じるのかは人それぞれだろうけど、視線を向けられた側にとっては、何を言われなくとも、他人の目を感じること自体が苦痛だろう。見る側は「見てはいけない」と思う時点で、その相手に対する哀れみとか、優越感とか、うまく表せないけれど、そんな気持ちが心に生まれているだろうし、見られる側は、もちろんそれを敏感に感じとる。

目を向けた先の補聴器の女の子がふと顔を上げて、視線が合ったとき、恥ずかしいような気持ちになる。人に見られることに慣れているのだろうなと感じ、また、自分の娘の将来を思ったりする。

電車を降りて家まで歩く途中に、最初に受診した眼科がある。
ここで目の異常が見つかった日のことを思い出したり、どうしてもっと早く受診しなかったのかと思ったりして、苦しい気持ちになる。

なんだかね、帰り道はいつも沈みがち。

で、家につくと、辺りを散らかして手も口の周りもご飯粒だらけにして嬉しそうに夕飯を食べる娘と、その隣でトホホ顔になっているダンナがいて、それがまた毎日同じ光景で、さっきまでの沈んだ気分も一気に晴れるのでした。



by hana-a-ex | 2007-03-07 01:34 | 先天性白内障
思うことをつれづれと。
by hana-a-ex

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70年代生まれ

好 き : 食べる・編み物・
     アルビ
キライ : クモ・ホラー・冬

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